任意で加入する自動車保険は、種類によって補償してくれる内容が異なります。対人賠償保険では、自動車事故により歩行者や同乗者、事故を起こしたときの相手側自動車に乗車中の人などに対する保険です。死亡させてしまったり負傷させたことで法律上、損害賠償の責任を負ってしまったとき、加入が義務付けられている自賠責保険では、支払われる保険金の上限が決まっていますので、超える部分に対しての補償を行ってくれるのが対人賠償保険なのです。
自賠責保険の場合、死亡補償額は3,000万円です。しかし、日本損害保険協会が調べた交通事故賠償に関する主な高額判決例によると、東京での被害者が20歳の専門学校生だった人身事故による裁判では、後遺障害の残ったことで認定総損害額として2億9,700万円近い判決が下されています。その他の被害者に後遺障害が残る事故を起こした場合の判決例を見ても、2億3,000万以上の認定総損害額が下されており、加害者と被害者の過失割合にも影響があるとは思われますが、人の命や個人の持つ将来性の大きさに比べれば、その金額は決して高くはありません。もしも任意の対人保険に加入していなければ、自賠責保険の3,000万円超分はすべて加害者が自費で支払うこととなるのです。

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